クミナタトゥ

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2年は欠けたが向こう10年はあるので心配ない。

薬を割るための抜き身包丁がメンヘラっぽくて、けど峠は越えたようだ。

心理療法士に「何故そこに立っているのか不思議だ」とバトル漫画のような事を言われた。

大麻は無いがガラムはある。

白絵松鶴図屏風で勃起した。

以上、またいつか会いましょう。

天国はうえにある

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人間が燃えるところは見たことがある。死んだおばあちゃんを燃やす火葬場。棺に死体を入 れ、灼熱の高炉からゆらゆらと缶詰の中に似たニオイが立ち込める最中、不祥事で高炉の蓋 が開いたのだ。火炎粉に包まれ宙に舞う髪の毛。骨粗鬆症の診断が下されていたわりには原 型を留めた骨格。墨だらけ焦げ跡だらけになりながらも燃え残った棺の釘。 肉を燃やすことは簡単だ。恐らく髪の毛も。だが骨と釘はそうはいかない。おおよそ個人で 用意できない火葬場の火力をもってしても燃え余る有形而下の残りカス。だと言うのに世 界の総てを燃やそうだなんて......果たして可能なのだろうか? ところでおばあちゃんはよく「嘘をついたら地獄に落ちちゃうよ」と脅してきた。果たして あの業火で地獄に灼け堕ちたのか、天国に焚き上がったのか。

骨盤の貝合わせ

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「●●くん、昨夜は何をオカズに使ったの? 私は X'Japan の hide かな。死因は首吊りだったけど、リストカットしたところを想像したの。ほら、彼って髪が紅かったじゃない? 毛先が血色に浸って波紋がぴちゃぴちゃしてる様を想像したの。部屋の隅にはギターが転がってて、先端も紅く染まってるの。けどそれは彼の血じゃなくて、私の破瓜の血。彼ったら直前に私のあそこにヘッドを突き立てたんだ。入らないって言ったんだけどね、ズブブっ て無理やり。まるでせっかく産んだ赤ちゃんだけど、やっぱり顔が気に入らなくて押し戻し た感じ。ひょっとしたらあのギター、ボディは私の骨盤で作られたんじゃないかな。弦はリ ンゴの香りの髪で編まれたの。ピックはほら、親指の爪を剥いだわ。マニキュアはピンク。 私をイかせるだけイかせて、自分はさっさと死んじゃうなんてね。アーティストってわから ないわ。仕方ないから、彼の冷たくて青白くなった腕にこすりつけて達したの。愛液でちょ っと温かくなったのがすごかったな。どう、とってもロマンチックなオナニーでしょう?」


...あぁ、それはスゴイな。てっきり床や机やらで済ませてると思ったのに、そんなクールな 人だったのか。


近しい本、読んだことあったっけ。谷崎潤一郎? 江國香織? 昨今のSNSで流行ってる 作家の自虐レポマンガ? いや、違う。これはきっと新しい文学だ。ジャンルだ。前橋里奈子の赤裸々エッセイ。いや、退屈だな。紅裸々エッセイだ。経血の紅に、裸々はハダカハダ カと読ませる。ベニハダカハダカエッセイ。純文学ならぬ純血文学。もとい経血文学。彼女を題材にして、彼女を綴って初めて完成する、まるで新新宗教が如く高潔さ。すごいな、ノ ーベルなんて夢じゃない。というかノーベルなんて正直ダサくて陽的すぎる。世界的で俗的で脚光を浴びすぎて、文学の本質が何たるかを忘れている。紅裸々エッセイこそが真理。これは文章にしないと、文学界の大きな損失だと言えるだろう。でも彼女は文章を嗜まない。


じゃあしょうがない、僕が書かないと。大儀を果たさないと。さては彼女、僕がこっそり作家志望の夢を秘めていることを知っていて、僕に話しかけたんだな。なんて魔性な女なんだ。艶やかだ。やっぱりこれは僕が紙頁に刻み込まなきゃ。万年筆で削り取ったっていいくらいだ。インクにはそうだな、手首の血を使っても良い.........。

 

あ、ごめん、返事が遅れたけど、ボクはオナニーのおかずに君を使ったことは、一度だってないからね。

 

キズナアイ

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池袋駅東口の婦人服売り場が政府官僚御用達の核シェルターとして機能していることは周知のことと思う。アレを纏えば誰でも無敵になれるのだ。

裸の王様の前例があるが、アレをぼくは良しとはしない。

女雛は飾り立て初めて女雛たり得るのであって、そこに物質化の機能なんて、ましてやアラカルト的なアレルヤを賛辞するほど賛辞の言葉を上げることなどしないと声を枯らし続けて久しいでは無いか思い出してくれ、アレアラ。

なんの話だったか、並行的倫理機構における原始女性は太陽であった説の短冊の願い事がもち得る拡散性についてか。

なんだかとても懐かしくて寂しい気持ちになって来た。河原。

久しぶりに幼稚園に顔を出しに行くのが良いのかもしれない。バターナイフはきちんとマーガリンに刺しておくんだよ。

帰ろうか、96年代へ。

はい、これ切符ね。ちゃんと舌の上で溶かして使うように。